2025.11.12

〜IEMCからのお知らせ〜

 (間もなく書籍の販売を開始します。下欄に記したブルー文字の箇所をご参照下さい)
 IEMC(国際電磁波工学コンソーシアム、以下電磁波工学コンソーシアムと称します)では、電磁波工学に関連する最近のトピックスから基礎講座に至るまでを幅広く取り上げ、講義や講演を実施してまいりました。本コンソーシアムの特徴は、分かり易く詳細な講義や講演を基本方針としております。しかし、コロナ禍が続いていましたので、現在講演などの出張活動を休止しております。このため、今回初心者向けや特殊な電磁波領域分野を対象としたテキスト販売分野の活動を再開いたします。今後共によろしくお願い申し上げます。


【IEMCの特色】

(これまでIEMCでは下記のような趣旨で講演会などを開催してまいりました。ご参考までに以下に、これまでのご案内内容を引き続き掲載させていただきます) 
 当コンソーシアム(以下IEMCと称します)で開催するワークショップや講演会などは「基礎原理とその物理現象を含め詳しく解説すること」を開催目標として、大学の講義形式を取り入れて実施いたします。このため、取り上げた話題に関して十分な時間を使って、基礎から応用に至るまでわかり易く解説し、テキストも講演終了後に独学でも理解できるように作成することに努めております。例えば、難解と思われる理論も基本になる定義や定理も含め基礎から解説し、必要に応じて理論式の導出法なども明らかにします。
また、出張講演などでは、ご担当者との間で内容、レベル,講演時間などを事前に打合せ、ご要望に応じた講義を実施する点が大きな特徴で、従来の概論的な講演形式とはこの点で一線を画しております。


〜テキスト販売のお知らせ〜


電磁波工学コンソーシアム(IEMC)では、これまで感染症が長く続き本来の目的である電磁波技術分野の講演会活動などができなくなりました。このため、これまでの講演会での知見などをベースに新たに書籍を編集し、販売することにいたしました。

本書籍の特徴
(1) 講義や研究の前に、これから学ぶ課題の要点は何かを短時間で把握出来るようにすること。
(2)電磁波工学の特殊領域にスポットをあて、その内容を詳細に解説するという従来の出版物には見られない書籍であること。

[コンピュータ上でのテキスト販売]

○下記の書は、正式に校正され製本された書籍でありませことをご承知おきください。詳細な解説を特徴とし、研究や教育活動において有効な内容であるとの視点から発行に踏みきったものです。

○今回は期間限定の試験販売とし、サービス価格で販売いたします。
このプリント版の販売は現在実施していません。コンピュータ上での原稿送付販売だけに限定しています。

○販売時期: 2026年1月10日〜2月28日(週末、金、土、日にコンピュータ上でお送りします)

○申込方法:電磁波工学コンソーシアム宛に、次のメールアドレスからお申し込み下さい。
needs@iemc.jp 

A. ワンポイントシリーズ:

 A.1 〜講義の前のワンポイント〜
   “電磁波工学の基礎”
    (A4版:108頁,定価:2700円)(送料、税込価格)            
電磁波工学の講義前に講義内容を大きくとらえて、講義に臨んで内容の理解を深めることを目的とした新に考案した形態の書である。

 A.2 〜電波吸収体の開発例に学ぶ研究の進め方〜
    "材料定数等価変換法による電波吸収体の特性
     改善原理とその考え方の詳細”
  (A4版:77頁、定価:2,850円) (送料、税込)
材料定数等価変換法による電波吸収体の開発例を取り上げ、新技術を紹介するとともに、あわせて研究の進め方を示唆する新書としての性格を具えている。

B. 電磁波特殊領域の詳細解説シリーズ:

 B.1 〜詳論 電磁界理論解析〜
   “有限要素法、FDTD法、空間回路網法”
    (A4版:全111頁, 定価:4,300円)(送料・税込)
現在では、これらの課題はシミュレータ解析が可能となっている。しかし、シミュレータ解析をする上でも、これらの解析原理を理解しておくことは重要である。本書では「有限要素法」「FDTD解析法」およびこれらの理論を理解するための基礎となる「空間回路網法」の考え方も詳細に併記し、定式化の過程を詳しく解説している。必要に応じて式の導出法を付録や演習問題で補っている。

 B.2 〜詳論 電気制御型メタマテリアルの考え方〜
   (近刊)"電波吸収体の構成例”
    (A4版:77頁, 定価:5,500円) (送料、税込み)
5G,6G時代における通信周波数の高周波化に伴い、一旦設計基準が定まれば高周波域に至るまで設計が可能となる材料の構成法を記している。ここでは電波吸収体を例に詳述している。

 B.3 〜詳論 誘電・誘導加熱の理論〜
   (A4版:68頁, 定価:3,900円)(送料・税込)
自動車などの強度を必要とする金属材料などは、電磁波加熱によって焼き入れがされているものが多い。身近なものに応用されている誘電、誘導加熱の話題は、意外に疎んじられている。本書は、難解な誘電・誘導加熱の解析法と考え方について詳細に記している。これ等の理論解析は意外に難解な手順となる。このため、途中の式の導出法を演習の形で記し、理解の一助としている。

C. 電波吸収体詳細技術解説シリーズ: 
 独自の課題設定による電波吸収体技術に関して詳細に記述した書である。他書には見られない固有のデータを紹介している。本シリーズは次の内容から成っている。

 C.1 詳論 材料定数等価変換法による電波吸収体の構成方法

 C.1.1 〜詳論 材料定数等価変換法の電波吸収体への応用〜
     “スリットを設ける方法”
       (A4サイズ、85頁, 4,800円) (送料、税込み)
フェライトに代表される磁性電波吸収材料に各種スリットを設けた電波吸収体の特異な特性について詳述している。スリットを設けるという簡単な手段で、従来フェライトの寸法(厚さ)が定まれば、一周波数でしか電波吸収できなかったという不都合さを改善する手段を提示している。また、スリットに誘電体を埋め込んだ場合の電波吸収特性も詳細に記している。

 C.1.2 〜詳論 材料定数等価変換法の電波吸収体への応用〜
    “導体素子を用いる方法”
    (A4版:88頁(正)定価:4,800円)(送料・税込)
電波吸収材の表面に各種形状の導体素子を装荷して、電波吸収特性を間単に変更、もしくは改善する方法について詳述している。

 C.1.3 〜詳論 二導体の終端導体板からなる電波吸収体〜
    “理論解析と同軸管による評価”
     (A4版:119頁, 定価:4.300円)(送料・税込)
電波吸収体の短絡導体部を導電率の異なる二層の導電率層で構成した場合の電波吸収特性について、同軸管による実験と理論解析の両面から詳細に検討した内容を記している。本書は、電波吸収体の基本事項も理解できるように電波吸収体の考え方などの基礎事項から詳述している。

 C.1.4 〜詳論 コンクリート材を生かす電波吸収体の構成法〜
    “構成原理と技法“ 
     (A4版:58頁, 定価:3,800円)(送料・税込)
基本的には既存の建造物の表面処理だけで電波吸収出来る方法を発案したものである。簡単な手段で建造物がもたらすEMC 問題を解決する方法を提案した内容の書である。


<過去の講演例>
「高周波EMC対策用デバイスにおけるフェライトフリー化について」
IEMCでは、この度の上記トピックに関する説明会を随時実施して参ります。
従来EMC問題の対策用部品として、しばしばフェライト材を中心とする磁性材料が使われてきました。
しかし、周知のように、これらの磁性材料は重量面からも「重い」という性質から脱却できていません。
近年、自動動運転車やドローンなど移動体のEMC対策の分野で、各種電気、電子デバイスの一層の小型化や軽量化が求められています。
これらの対策部品としては、少しでも軽量化することが重要な課題となっています。
こうした実用化技術につき、企業においてマネージメントに関与されていらっしゃる方とのご面談とさせていただきます。

ご要望がございましたらトップホーム頁下の「お問い合わせ・お申し込み」欄へご入力いただくか、または下記メールアドレス宛てにご連絡ください。

【会場】〒104-0061 東京都中央区銀座1-3-3 G1ビル7階364号
メールアドレス:needs@iemc.jp 
Fax. 03-5770-7883

今後のIEMC講演会の予定 今後随時掲載いたします。

2025.11.12

2013.3.17

〜IEMCからのお知らせ〜


IEMCの運営を今年度から本格的に実施してまいります。従来にない講演内容と分かり易さで、今後ワークショップやセミナー等を開催いたしますので奮ってご参加ください。追って詳細なプログラムを発表いたします。

1.2013年度春期 IEMC各種ワークショップ開催のお知らせ
2.企業における研修会等への出張講演のご案内
3.実用化技術の相談会
4.今後のIEMCワークショップ開催予定


【IEMCの特色】

 当コンソーシアム(以下IEMCと称します)で開催するワークショップや講演会などは「基礎原理とその物理現象を含め詳しく解説すること」を開催目標として、大学の講義形式を取り入れて実施いたします。このため、取り上げた話題に関して十分な時間を使って、基礎から応用に至るまでわかり易く解説し、テキストも講演終了後に独学でも理解できるように作成することに努めております。例えば、難解と思われる理論も基本になる定義や定理も含め基礎から解説し、必要に応じて理論式の導出法なども明らかにします。
また、出張講演などでは、ご担当者との間で内容、レベル,講演時間などを事前に打合せ、いわゆるテーラーメード型の講義を実施する点が大きな特徴で、従来の概論的な講演形式とはこの点で一線を画しております。

1.2013年度春期 IEMC各種ワークショップ開催のお知らせ

「電磁波工学入門シリーズ」を開始

春季企画:「電磁波工学入門シリーズ」を、1)5月から毎月月末、または翌月第1週に開催(各回随時ご参加いただけます)、また、ご要望に応じて2)短期集中型でも開催します(企業等における、新入社員教育、グループ教育等にご利用いただけます。ホーム頁のお問い合わせ・お申し込み欄からご連絡ください)。
〇対象者:非電気電子工学系技術者、情報系技術者など電磁波工学になじみの薄い方を対象。
〇内容:電磁波工学の全体像から講義し、電磁波工学の捉え方、考え方などを話題ごとに講義し、電磁波工学の学習法、理解の仕方などを講義します。
2)「電磁波工学入門シリーズ」集中講義型の開催

〇講義日程:3〜4日の開催となります。詳しくは本件のお問い合わせは本ホーム頁の{お問合わせ・お申し込み欄}からご連絡ください。
〇内容:電磁波工学の基礎現象から応用領域における考え方を中心に分かり易く丁寧に講義します。

第2回7月1日(月)

「空間波として伝搬する場合の電磁波現象の考え方」
    主な講義内容:
    ○変位電流とは?
    ○マクスウエルの式の理解の仕方
    ○現象論的な考え方
    ○マクスウエルの式による電波発生原理について、
    ○マクスウエルの式はどのように導かれているのか?
    ○電波の伝搬特性を知るための基礎知識
    ○境界条件の詳細
    ○媒質に入射する場合種々の様相
    ○金属板に入射する場合の表面電荷分布、電流分布について
    (i)垂直入射の場合、
    (ii)斜入射の場合
    ○定在波の発生原理と応用領域について、
    ○電波の電力(ポインティングベクトル)表現についての平易な解説、など。
    【開催日時】 2013年7月1日(月)
     午後13時〜16時
    【参加費用】 7,000円/一人 (消費税を含む)
    【応募締切】 2013年6月27日(木曜日)
    【最小催行人数】 10名
    【会場】 G1ビル7階, 364号室
      住  所:〒104−0061東京都中央区銀座1−3−3
      電  話:03-3562-7820
      最寄り駅:JR有楽町駅

2013年度7月期ワークショップ開催テーマ:

〜現象と理論の詳細解説〜

「メタマテリアルの基礎と理論の詳細および応用分野」

【本講義の特色】
 本ワークショップは、第1部と第2部に分かれています。第1部では「メタマテリアルに関する物理的、現象論的な考え方」と「線路デバイス、アンテナやEMC領域への応用例」などを取り上げ、メタマテリアルの全体像が把握できるように講義します。
第2部では、理論解析的な面からの理解を深めていただくために演習形式的な要素も取り入れ、メタマテリアルの基礎理論から式の誘導法まで解説し、通常の講演会とは異なった形式で詳しく講義します。また、配布資料は、講演会終了後の自習によってもメタマテリアルに関する理論等の詳細内容が理解できるように作製してあります。

【講義概要】
主な内容:今回はメタマテリアルの基礎事項について解説した後、今回はアンテナ応用を中心にその原理や、EMC領域への応用について講義します。
【主な講義内容】
〜第1部〜 概論 主な内容:
 ○メタマテリアルとは何か?
 ○歴史的に見たメタマテリアルとは?
 ○なぜ今メタマテリアルが注目されるのか?
 ○右手系、左手系メタマテリアルの定義は?
 ○左手系メタマテリアルについて
  1.負の誘電率、負の透磁率の考え方
  2.どのようにして負の誘電率、透磁率は実現されるのか?
  3.負の屈折率媒質とは?
  4.材料概念を伝送線路概念へ転換した理は?その根拠とは?
  5.実際の左手系等価伝送線路とω-β分散曲線の見方・考え方
  6.伝送線路的な扱い方の注意点は何か?
  7.どのようにして伝送線路デバイスに応用されているのか?その取り扱い方は?
  8.左手系メタマテリアルの応用例
   (A) 線路デバイスとしての応用
    1.フィルタ
    2.カプラ
    3.アンテナなど
   (B) 媒質としての応用、EMCへの応用
    1.メタマテリアル材料の構成法
    2.メタマテリアルのTHz帯での実現
    3.電波レンズ
    4.メタマテリアル電波吸収体など


【本講義の特色】
〜第2部〜 メタマテリアルの詳論 主な内容:
 第2部では、第1部の講演内容の基礎事項、特に上記「左手系メタマテリアルに関する1.〜6.の話題について、解析的な視点から式の誘導過程も含め詳しく講義します。
主な内容は
 1.左手系媒質の解析的な説明
  (何故左手系と呼んでいるのかその理論的根拠についての解説)
 2.負の誘電率、負の透磁率に関する物理的、理論的な説明
  (どのようにして負の誘電率、透磁率が実現しているのか?初期のJ. B. Pendryの論文にも立ち入る解説を予定しています)
 3.マクスウエルの式からの負の誘電率、透磁率の導き方
 4.右手/左手系複合伝送線路の解析的な説明
  1)1次元均一線路の場合
  2)多段型線路の場合
   (線路デバイスの設計の基礎と成る多段形線路における主要な式の導出法について解説)
  3)2次元線路の場合
   (複雑となる2次元右手/左手系複合伝送線路の主要な式の導出法についての解説)など。

【開催日】 2013年7月5日(金)10時〜12時、(昼食) 13時〜15時
【参加お申し込み方法】
参加お申し込みは、トップページの「お申し込み・お問い合わせ」欄からご入力いただけます。折り返し、ご通知申し上げます。奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。参加費のお支払いは、当日会場でも受け付けております。
【参加費】 ワークショップ参加費用:1日につき22,000円(消費税を含む)
なお、7月5日(金)開催のメタマテリアルのワークショップは第1部10,000円、第2部12,000円で、第1部だけでも受講できますが、第2部だけの受講は整理の都合上できません。
【応募締切】 6月17日(月) (会場予約の都合で6月17日に一応締め切らせていただきますが、最小催行人数を満たし開催する場合は、当日会場でも受け付けいたしますので、その旨トップページの「お申し込み・お問い合わせ」欄からご連絡ください)
【会場】 :NHK青山荘  住  所:東京都港区青山5-2-20 (地図は、NHK青山壮をクリックしてください)
  電  話:03-3400-3111
  最寄り駅:地下鉄(東京メトロ)銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅 下車 徒歩3分
【最小催行人数】 10名
【講演時間】  
  10:00〜12:00: 第1部講演
  (12:00〜13:00:昼食)
  13:00〜15:00: 第2部講演
   (午後は、途中10 分間の休憩が入ります)

2013年度8月期ワークショップ開催テーマ:
「電磁誘導理論の基礎とワイヤレス給電・共振型デバイスへの応用 」

2.企業における研修会等への出張講演のご案内

最近、大学のカリキュラムで基礎科目である1)電気磁気学、2)電気回路、3)電波工学などの講義が手薄になる傾向にあります。IEMCでは、このような教育現場の傾向に危惧を感じ、斯界の第一線でご活躍されました方々を講師に出張講演をお引き受けし、ご要望のテーマとレベルに応じた内容での講演、講義を短期的、または長期的に実施いたします。講演、講義内容のご要望を良くお聞きし、いわゆるテーラーメード型の講義ですので、新入社員の研修会や新研究分野参入時の再教育などの機会にご利用下さい。
当面、1)電気磁気学、2)電気回路、3)電波工学分野に限定し実施しますが、ご要望がございましたら下記「お問い合わせ・お申し込み」欄からご連絡ください。
(1)講演トピックス
(2)講演内容のレベル
(3)講演時間
(4)講師料など
を事前打合せを行い、ご了解が得られた上で実施いたします。


3.実用化技術の相談会

 IEMCでは、この度「特殊電波吸収体の実用化」に関する説明会を随時実施しております。
特殊電波吸収体とは、下記に上げるような特殊性や特性、機能を持った電波吸収体のことです。企業においてマネージメントに関与されていらっしゃる方とのご面談とさせていただきます。
ご要望がございましたらトップホーム頁下の「お問い合わせ・お申し込み」欄へご入力いただくか、または下記メールアドレス宛てにご連絡ください。
【会場】〒104-0061 東京都中央区銀座1-3-3 G1ビル7階364号
メールアドレス:needs@iemc.jp 
Fax. 03-5770-7883
主な事項:
○電波吸収量、電波吸収周波数を電気的に変更できる新しい電波吸収体
○低コスト、軽量、薄型、広帯域電波吸収体
○雪、氷結環境に適合した電波吸収体
○光反射、電波吸収型電波吸収体
○コンクリート面に電波吸収特性を持たせる簡易方法
○電波暗室クワイエットゾーンの改善に役立つ電波吸収体
○電波反射特性を可変できる反射箱
○アンテナの指向性を切り替えるための電波吸収体
○無変調波を変調して情報を受信出来る新しい構造体、など。



4.今後のIEMCワークショップの予定

○7月:第1回「メタマテリアルの基礎と理論の詳細および応用分野」(会場予約の都合で7月5日(金)に変更しました)
○8月:第2回「メタマテリアルの基礎と理論の詳細および応用分野」
○8月:電波吸収体の基礎とその最新技術

2011.5.12

IEMCワークショップのお知らせ
先にお知らせ致しましたワークショップを下記の日程で開催いたします。
テーマ「EMCにおける伝送線路理論」

 講師:電気通信大学名誉教授 上 芳夫
 日時:平成23年6月22日(水)(ご参加の受付を締め切りました)
 会場:NHK青山荘

テーマ「メタマテリアルの基礎と線路デバイス・EMCへの応用」

 講師:東海大学名誉教授 小塚洋司
 日時:平成23年6月23日(木)
 (ご参加の受付を6月20日(月)まで延期しました。詳しくは下記[参加お申し込み方法]をご覧ください)
 会場:NHK青山荘

(これらの内容の詳細は以下をご覧ください)

「EMCにおける伝送線路理論」
 講師:電気通信大学名誉教授  上 芳夫

【講義概要〜第1部】EMCにおける伝送線路理論〜基礎編T〜
 LとかCとか言いながら働かないのは何故か、伝送線路はLやCとして働いたり、共振したりするのは何故か、回路のリード線を延ばすだけで、特性が変化するのは何故か、PCBの配線にフレキの配線を接続するのは一般に悪いのは何故か、など、EMC問題を考える際に、回路論的に取り扱える最も基礎的な事項に対応できるようにするための基礎事項の取扱法、考え方を以下の項目について取り上げます。
【主な講義内容】
 1.集中定数と分布定数とは何が違うのか
 2.リードインダクタンスと浮遊キャパシタンスは
 3.電信方程式を考える
 4.微小長の等価回路を接続すると
 5.線路を回路素子と見なすと
 6.伝送線路の電圧・電流とは
 7.平衡線路と不平衡線路との違いは
 8.周波数領域の動作は
 9.時間領域の応答は

【講義概要〜第2部】EMCにおける伝送線路理論〜基礎編U〜
 EMCにおける伝送線路理論は電磁気学的性質を理解する必要がある。従来の電気回路や伝送線路理論では電磁気学と独立に講義が行われるために、それらの関連性が理解されていない場合がほとんどです。しかしEMCにおいてはこれが重要であり、電磁気学で表現された定理や性質表現から何がどのように近似されて回路理論が導出されているのか理解することが重要です。これらの点に関して以下の項目について取り扱います。
【主な講義内容】
 1.電圧と電流を電磁気学で考えると
 2.静電容量の定義は
 3.インダクタンスの定義は
 4.マクスウエルの方程式の物理的意味は
 5.TEMモードとは
 6.電信方程式を電磁気学から見ると
 7.2次元問題とは
 8.伝送路における電磁界は

「メタマテリアルの基礎と線路デバイス・EMCへの応用」

 講師:東海大学名誉教授 小塚洋司

【本講義の特色】
本講義は、第1部と第2部に分かれています。第1部では「メタマテリアルの基礎的な考え方」と「線路デバイスやEMC領域への応用」などを取り上げ、メタマテリアルの全体像が把握できるように講義します。第2部では、理論解析的な視点からのご理解を深めていただくために、煩雑な式の誘導法や現象論的な考え方について解説し、演習形式も取り入れ、通常の講演会とは異なった形式で講義します。これによってメタマテリアルに関する基礎知識が理論的な裏づけと共に修得できるよう配慮しております。
【講義概要】
主な内容:今回はメタマテリアルの基礎事項について解説した後、マイクロ波線路デバイス、EMC領域への応用を中心に講義します。
【主な講義内容】
〜第1部〜 概論 主な内容
 ○メタマテリアルとは何か?
 ○歴史的に見たメタマテリアルとは?
 ○なぜ今メタマテリアルが注目されるのか?
 ○右手系、左手系メタマテリアルの定義は?
 ○左手系メタマテリアルについて
 1.負の誘電率、負の透磁率の考え方
 2.どのようにして負の誘電率、透磁率は実現されるのか?
 3.負の屈折率媒質とは?
 4.材料概念を伝送線路概念へ転換した理由は?その根拠とは?
 5.実際の左手系等価伝送線路とω-β分散曲線の見方・考え方
 6.伝送線路的な扱い方の注意点は何か?
 7.どのようにして伝送線路デバイスに応用されているのか?
   その取り扱い方は?
 8.左手系メタマテリアルの応用例
   (A) 線路デバイスとしての応用
    1.フィルタ
    2.カプラ
    3.アンテナ など
   (B) 媒質としての応用、EMCへの応用
    1.メタマテリアル材料の構成法
    2.メタマテリアルのTHz帯での実現
    3.電波レンズ
    4.メタマテリアル電波吸収体など

〜第2部〜 メタマテリアルの詳論 主な内容
第2部では、第1部の講演内容の基礎事項、特に上記「左手系メタマテリアルに関する1〜6」の話題について、解析的な視点から演習形式も取り入れて講義します。
主な内容は
1.左手系媒質の解析的な説明
   (何故左手系と呼んでいるのかその理論的根拠についての解説)
2.負の誘電率、負の透磁率に関する物理的、理論的な説明
   (どのようにして負の誘電率、透磁率が実現されているのか?
    初期のJ. B. Pendryの論文にも立ち入る解説を予定しています)
3.右手/左手系複合伝送線路の解析的な説明
  1)1次元均一線路の場合
  2)多段型線路の場合
    (線路デバイスの設計の基礎と成る多段形線路における
     主要な式の導出法について解説)
  3)2次元線路の場合
    (複雑となる2次元右手/左手系複合伝送線路の
     主要な式の導出法についての解説) など


【参加お申し込み方法】
参加お申し込みは、トップページの「お申し込み・お問い合わせ」欄からご入力いただけます。折り返し、ご通知申し上げます。なお、6月22日(水)開催の「EMCにおける伝送線路理論」のワークショップの参加申し込みは締め切りました。また、「メタマテリアルの基礎と線路デバイス・EMCへの応用」は、参加申し込みの締め切りを6月20日(月)まで延期しましたので、奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。参加費のお支払いは、当日会場でも受け付けております。
【参加費】ワークショップ参加費用:1日につき23,000円(消費税を含む)
1日目だけ、または2日間続けての参加もできます。
後者の場合の参加費用は合計46,000円です。
なお、6月23日開催のメタマテリアルのワークショップは第1部10,000円、第2部13,000円で、第1部だけでも受講できますが、第2部だけの受講は整理の都合上できません。参加費のお支払いは、当日会場でも受け付けております。
【応募締切】平成23年6月20日(月)
【最小催行人数】10名
【会場】NHK青山荘
  住  所:東京都港区青山5-2-20
  電  話:03-3400-3111
  最寄り駅:地下鉄(東京メトロ)銀座線・半蔵門線・千代田線
        表参道駅 下車 徒歩3分
【講演時間】
  10:00〜12:00: 第1部講演
  (12:00〜13:00:昼食)
  13:00〜15:10: 第2部講演
   (午後は、途中15分間の休憩が入ります)

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