電磁波基礎講座

電気磁気学考え方の要点

電気・電子・情報通信工学分野の基礎をなす電気磁気学が、最近講義科目として軽視される傾向にあります。本講座では、電気磁気学を理論、物理像、応用面ににつき受講者の知識レベルに応じて講義します。従来理解しがたいといわれる電気磁気学が、何故理解しがたいのか、その理由を明示しながら講義を進めます。企業における研修や短期集中講座などの目的に応じて、プログラム内容を事前に打ち合わせした上で実施しております。

主な内容

  1. 電気磁気学を理解するための基礎数学(ベクトル解析概要、立体角の詳細など)、電荷、真空中の静電界、電位
  2. 真空中の導体系、誘電体、静電エネルギーと応力、電界の特殊解法
  3. 真空中の磁界、磁性体、インダクタンス、電磁誘導
  4. 電磁波

電波工学考え方の要点

電波工学入門コース

  1. 電波工学を理解するための基礎知識を大きく捉える意味で、従来の講義とは異なった手順で講義します、実際の導波路やアンテナの話題を例に取り、しかも電気磁気学の基礎を振り返りつつ、電波工学を理解するには如何なる考え方が必要なのかを分かりやすく解説していきます。
  2. 電波工学の対象となる分野の概説から始まり、電波工学の歴史を概観し、電波工学理解に必要な電気磁気学現象の簡潔な説明をします。
  3. 本講座が他に類を見ない点は、従来の教育手法のように基礎から体系的に順を追って進める講義形態をとっていない点にあります。例えば、下記のテーマ例のような話題を定め、これに関して電気磁気学や電波工学、物性面の基礎などを復習しながら詳しく解説します。このため短期間で効率よく電波工学が修得できるようプログラムを組んでいる点が最大の特徴です(講演者が兼ねてから実践してきた「点整合教育法」で講義を実施します)。
  1. 電界、磁界、電気力線、ファラデー管の正体とその意義とは?
  2. どのようにしてアンテナから電波が放射されるのか?何を理解すれば分かるのか?
  3. 電波工学の基本となるマクスウエルの式は、どのように捉えるのか?
  4. 電波エネルギーについて
  5. 各種アンテナの理解の仕方は?
  6. 電波が伝搬する形態の考え方、など

電磁波工学専門コース

電磁波工学を理解するためには発展過程の歴史を知ることも大切です。マックスウエルの電磁方程式の意義、導出法から、平面波伝搬現象、各種境界条件やポインティングベクトルの考え方などを講義します。また高周波伝送線路理論的立場から電磁波現象を説明し、スミスチャートなどの使い方について平易に解説します。さらに導波路伝送、各種アンテナの理論と応用など、物理現象にも重点において講義します。電磁波の諸現象が理解できるようになるためのポイントを押さえながら講義します。

主な内容

マクスウエルの方程式、境界条件、電磁波の反射吸収、伝送線路理論、スミスチャート、導波管、立体回路素子、マイクロ波回路素子、線状アンテナの理論と実例、開口面アンテなど

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